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Pearl Story 3

真珠が出来るまで

美しき一粒、を纏う

【真珠が出来るまで2】

真珠はその昔、「愛しい人の涙とか露の玉が貝の中に入って出来る」と信じられていました。

他にも「月の雫(しずく)」と形容されることもあって、

いかにも真珠のイメージにふさわしい想像ですね。ところが実際は「砂粒」であったり「小さな虫」「小魚」であったりするそうです。

ちょっと興醒めですが、養殖真珠の場合は、「核」とよばれるものをアコヤ貝などに埋め込み、真珠に育てています。

では例えば「砂粒」が、どうしてあんなに美しい輝きをもつ真珠になるのでしょうか?

それは貝の中に入って吐き出せなかった砂粒などの異物を、自らの分泌物で長い時間をかけて幾重にも包み、

それが層となり丸くなった結果なのです。「自らの痛みを輝きに変える」貝の我慢づよさを、人は女性の生き方に重ね合わせました。

ジューンブライドの6月に真珠が選ばれているのも、なるほどと思えてきますね。